2歳で言葉が遅い子の特徴6選|言語聴覚士が伝える発語を引き出す関わり方

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目次

はじめに:2歳だけど言葉が遅いかなと不安な親御さんへ

はるみち

言語聴覚士公認心理師
はるみちです

ママさん

子供は2歳になったけど言葉が出ないな

お子さんの言葉の発達が気になると頭の隅から離れず、不安な気持ちが続いてしまいますよね。

2歳で意味のある言葉があまり出ていないとしたら、ある基準から見ると確かに発達はゆっくりだと言えます。

私は医師ではないので診断できる立場にありません。ただ、療育現場で働いている経験からの事実をお伝えすると

療育に通われている子供さんたちは診断名(障がい名)がついていないことが多数であり、療育現場にいる私の経験上、殆どの子供さん達が意味のある言葉を発するようになり、文で気持ちを表現するようになっています。

この記事からわかること
  • 2歳で言葉が遅い子の特徴
  • 発語を引き出すためにポイント

焦らなくても大丈夫です。知ることで、一緒に不安を見通しに変えていきましょう。

2歳で言葉が遅いお子さんによくみられる特徴⑥選

発語がゆっくりめなお子さんにはいくつか共通してみられる特徴があります。

もちろん個人差はありますが、言葉の発達を考える上でヒントになるポイントです。

うちの子これあるわ」という項目があったらタップ(クリック)してみてください。ジャンプできます

①名前を呼んでもこっちを向いてくれない

このようなケースでは、「注意が他者に向きにくい」状態にあることが多くあります。

よく見られる特徴チェック✅
  • 目が合わないことが多い
  • 何かを手渡しても“モノ”しか見ていない
  • 言葉で伝えても反応に乏しい
はるみち

注意を共有する環境の調整や経験をたくさん踏ませてあげたいですね

家庭でできる具体的な対応①にジャンプ

②理解できている言葉が少ない

よく見られる特徴チェック✅
  • 「◯◯とって」と言っても分からない
  • 「待って」と言ってもそのまま動く
  • 簡単な指示が通らない
はるみち

発語(アウトプット)のベースとして理解(インプット)する力をを育ててあげる事が重要

家庭でできる具体的な対応②にジャンプ

③大人の手を使って物を取ろうとする

よく見られる特徴チェック✅
  • 大人の手を引いて玩具の場所へ連れて行く
  • 大人の手を物にタッチさせる
はるみち

いわゆる“クレーン現象”
指差しや、発語の前段階として現れる場合がある🏗️

家庭でできる具体的な対応③にジャンプ

④指差ししない・少ない

よく見られる特徴チェック✅
  • じっと見つめるが指差しはしない
  • 親の指さした指や、その先を見ない
  • 欲しいものが自分で取れてしまう環境
はるみち

指差しには『誰かに伝えたい』意思が宿るもの。“発語”は指差しの先にある気持ちを伝える方法と考えるとわかりやすい

家庭でできる具体的な対応④にジャンプ

⑤マネ(模倣)が少ない

よく見られる特徴チェック✅
  • 家族などの簡単な動作のマネをしない
  • “見て”くれるけど“やって”はくれない
  • 何か見せても表情に少し変化があるくらい
はるみち

完全な模倣ができてなくても、「じつは部分的にできている」場合も多くあります。

家庭でできる具体的な対応⑤にジャンプ

⑥絵本や言葉遊びへの興味が薄い

よく見られる特徴チェック✅
  • 破ってしまう
  • 読んでなさそうな早さでめくってしまう
  • 座っていられない
はるみち

じっとしていることが苦手だったり、特定の音や関係の無い方向に注意が逸れる場合もあり

家庭でできる具体的な対応⑥にジャンプ

発語を引き出すために:家庭でできるサポート

それぞれの特徴別に、お家でできるサポートをいくつかピックアップしてみました。

全てをやる必要はありません。一つでも「やってみようかな」というものがあれば実践してみてください

言葉は”教えられて育つものではありません

一緒にみていきましょう

対応①呼んでも反応がでにくい

ご家庭でできること
  • “音だけ”を捕まえることが苦手なお子さんもいます。
    「視界の中に入る」「触れて注意を向ける」その上で“音”を捕まえる練習をしてみよう
  • 子供の好きな物を一緒に楽しもう
  • 手渡す時はお互いの視線上で物をやりとり

子供と注意を共有する大切さについて詳しく

対応②理解できている言葉が少ない

声掛けの時に意識すると吉なこと
  • できれば傍で
  • 短く
  • はっきり
  • ゆっくりめに
  • 動作も添えて

子供が何かをジッと見たり興味を示している時は、「ワンワンやね🐕」「パラパラパラ🍂」など言葉を添えてあげましょう。

言葉の理解(わかる力)についてもうちょっと覗いてみたい方はコチラ

絵本で言葉の理解を進めてみたい方は、こちらにオススメ絵本を挙げています

対応③大人の手を使って物を取ろうとする

自分の要求を大人の手を借りて実現しようとする行動=クレーン現象(行動・反応とも)

子供の気持ちを表現する手段が増えてくると一般的には自然になくなると言われています。

そのためクレーン現象があったら子供の気持ちを汲み取ってあげて以下のようにして見ましょう。

  • 「開けて?わかった
  • 「これかな?」👉(指差しを添える)

代弁してあげたり、モデルを見せてあげるのが良いですね。

対応④指差ししない・少ない

指差しを普段からやってみせてあげる事が基本になりますが、以下のポイントを意識してみましょう。

指差しを見せる時のポイント
  • 子供が注目している物に指差しと簡単な言葉を添える
  • 注目している対象を遮らない
  • ボタン式の玩具など、指さすと“何か良いこと”が起きる経験を重ねる
  • 絵本を共有して指差しながら読んであげる

伝えたい気持ち・指差しを育むおすすめ絵本をのぞいてみる

対応⑤マネ(模倣)が少ない

ご家庭でできること
  • 部分的にでも模倣ができているかをみてあげる(段階別にみる時のコツはコチラ
  • 大人が子供の表情や動作のマネをして、その場を一緒に楽しむ
  • 子供が何か音を発したら、すかさず親も音まねをして見せる
  • 絵本や遊びを通して、マネしマネされる環境を作りをしてみる

模倣について、もうちょっと知りたい方はこちら

対応⑥絵本や言葉遊びへの興味が薄い

ご家庭でできること
  • 寝る前のリラックスした時間ルーティンの中に絵本や言葉遊びを入れてみる
  • 布団や膝抱っこなど、子供が楽な姿勢で
  • 最初は短い絵本、短い時間からスタート
  • ページはめくりたいのならどんどんめくってもらってok

2歳で言葉が出ないのはよくある?
発達の目安と相談のタイミング

ここでは療育現場に携わる言語聴覚士・公認心理師としての参考意見として記載しています。

後述していますが、判断に迷うときはお近くの専門機関などにご相談ください。

2歳ごろの言葉の発達目安

2歳ごろといば、言葉が増えてくる子供が多くなる時期ではあります。

一般的な2歳児言語発達の指標
  • 語彙爆発と言われる時期で単語数
  • 「ママ きて」など2語文の出始め
  • 指差し、ジェスチャーで気持ちを伝える

上記のような目安がありますが、あくまで目安でしかありません。

これはわかりやすいように言葉の表現(アウトプット)をとったもの。大切なのは理解(インプット)やコミュニケーションの様子も含め全体をみることです。

様子を見ても良いケース

次のような様子が見られる場合は、少し様子を見ながら成長を見守るケースも実際多くあります。

  • 名前を呼ぶと振り向く
  • 簡単な言葉を理解している反応がみられる
  • なんらかの形で要求を伝えようとする
  • 部分的にでも大人のマネをすることがある

言葉の発達はざっくりと以下のようなルート

理解👉伝えたい気持ちが育つ👉表現👉話す

今現在表現している言葉があまりなくても、少しずつ発達・成長をされているケースは本当に多くあります。

相談してみてもよいサイン

一方で次のような様子がよくある場合は一度専門機関に相談してみることも選択肢の一つです。

  • 名前を呼んでも反応しない
  • 指差しを全くしない
  • マネをしない
  • 要求行動がない
  • 全然目が合わない

こうした様子は言葉の発達だけでなくコミュニケーションの発達が関係している場合があります。

もちろん、上記に当てはまるからといって必ず問題があるわけではありません。

ただ、早めに専門家に相談することでメリットが多数あることも事実です。

専門機関に早めに相談するメリット
  • 発達の様子を客観的にみてもらえる
  • 自分の例にあった具体的な助言がもらえる
  • 一緒に考えてくれる専門家が見つかる
  • 早期療育に繋げられる場合がある

相談できる場所

ママさん

で、どこに相談したらいいの?

実際にお子さんの発達について相談したいときは、次のような場所で相談が可能

具体的に発達相談ができるところ
  • 市町村の保健センター
  • 乳幼児検診の相談窓口
  • かかりつけの小児科
  • 発達相談センター
  • 児童発達支援センター(発達支援事業所)
  • 通園先の先生 など
はるみち

冒頭にもありますが、診断名なく療育など福祉サービスを利用される方も多くおられます。

よくある質問

3歳まで診断がつかないと聞きました。それまで様子見でいいですか?

問題のない場合も多くありますが、早めに前項の専門機関などに相談した方が、より早く安心が得られやすいと思います。1人(2人)で悩む時間は短いに越したことはないです。

呼んでも本当に反応しません

一貫して反応がない場合は、まずは聴力の確認をするのがセオリーです。聴力に問題がなければ声だけでなく、「トントン」と呼びかけたり、音以外の刺激を足してみましょう。

あんまり言葉をわかってなさそうです

子供が注意を向けている時に言葉を添えてあげましょう。絵本や遊びなど楽しい時間を共有している時はチャンスがいっぱい

全然マネしないので不安です

全然模倣しないように見えて、実は反応が出ていることが多くあります。詳しい反応の味方についてはこちらの記事へ

療育は診断名(障がい名)がないと利用できないのですか?

いいえ、利用できます。私が勤める発達支援事業所では8割の児童さんに診断名がついていません。医師や地域の心理師の意見書を元に福祉サービスを利用できることがあります。詳しくはお近くのr前項相談先に問い合わせてみてください(地域差があるため)

2歳で宇宙語みたいな言葉ばかりです。。大丈夫かな??

宇宙語は「ジャーゴン」と言われるもので、発語の準備段階としてよくみらます

言葉の発達が進んでいるし、話したい意欲も育っていると捉えることが多いです

まとめ

今回の記事では2歳ごろの言葉がゆっくりかなと思われる児童さんの特徴と、その関わり方についてまとめてみました。

「言葉が出ない」と悩まれるケースでは、直接的に言葉の出し方を教えることはほぼありません

「言葉の出し方」の前には

  • 注意
  • 模倣
  • やりとり
  • 言葉の理解
  • 指差しやクレーン 

このように土台となる要素が多くあり、ここからアプローチすることがほとんど。

ご家庭の中でこの土台を積み上げるのに便利なツールとして私は絵本を推奨しています。また、そちらの記事なども興味があれば参照下さい。

日々の関わりの中で、今回の記事が少しでも参考になることができれば幸いです。

次に読むなら

“絵本”を用いた実践

絵本を用いた「言葉の引き出し方」について覗いてみる

注意の力、指差しなどを引き出す絵本について覗いてみる

著者写真

はるみち
言語聴覚士/公認心理師)

【経歴】
MR(医薬情報担当者)として製薬会社に10年勤務し、30歳過ぎでST養成校へ。現在は臨床で言語聴覚士として10年以上の経験を持つ。令和4年に公認心理師を取得。
【専門】
小児の言語発達とコミュニケーション支援。

→ 詳しいプロフィールはこちら

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